出版社/エイブラムス 発行/1985年\r判型/ハードカバー ページ数/- サイズ/365*290*25\r\rリチャード・アヴェドンのターニング・ポイントとなった写真集『In The American West』。テキサス州エイモン・カーター美術館の依頼により、アヴェドンは1979年より6年間かけて自らが撮りたい被写体を求めてアメリカ西部を旅し、16州計762名の人物を撮影しました。炭坑夫、建築労働者、農家、トラック運転手、ウエイトレス、学生、主婦など今までアヴェドンが写してきた華やかなモデルやアーティストとは全く異なる一般的しかし、その表情や佇まいにひそむ人間の「強さ」「弱さ」「愛」そして「失礼」。。。本書のモデルの一人となったトラック運転手のビリー・マッドは、アヴェドンが写した自分自身のポートレートに自分自身の本当の姿を初めて確認し、人生のやり直しを誓い、運転手をやめて離れていた家族の下へ戻っていきました。内面を鋭く写し出すアヴェドンのポートレートには、研ぎすまされた感性とやさしい愛が宿っています。